阿部萌子写真展「背中の景色」[三条ものづくり学校共催]
- イベント開催日時
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9月5日 (月) 8:30
~ 9月30日 (金) 22:00(最終日は17:00まで) - 場所
- 1F エントランス
- お問い合わせ
- info@abemoeko.com(阿部萌子)
- 共催
- 三条ものづくり学校
私が生まれた時には、祖父は故郷を離れ横浜で暮らしていました。
彼の故郷は福岡県北九州市。
ひょんなことから私は北九州市を訪れることとなりました。
初めて歩くその街はどこか懐かしく、至る所で感じた既視感に私は興味を持ちました。
この既視感は一体どこから湧いてくるのだろうか。
その答えを探すべく、私は祖父の暮らした街を撮り歩くようになりました。
撮影を重ねていくなかで、祖父の言葉の端々・彼が何気なく選ぶことの先にはいつだって故郷の景色が宿っていて。
誰に習うことなく呼吸するように無意識の中で受け継いできた記憶があることに私は気付きました。
北九州で見た景色は、私の背中に広がる故郷の景色です。
記憶の旅をテーマにしたこの作品の額を、廃材で製作しました。
「記憶」を持つ廃棄されるはずだった素材で、記憶の旅をテーマにした作品を包む。
そしてそれを、学校という“かつての記憶”を持つ 三条ものづくり学校で展示をする。
写真作品はもちろん、その作品たちが生み出す空間を感じて頂ければと思います。
そして今回は「背中の景色」と並行して、滞在中に撮影した新潟で見た景色・光景を日々ボードに展示します。
それを見た方にまたどこかへ連れて行ってもらったり、コミュニケーションツールとしての写真の可能性を試すと同時に県外から来たものとして見えた『いまの新潟』を残したいです。
阿部萌子写真展「背中の景色」
会期:9/1(月) ~ 9/30(金) 8:30~22:00(最終日は17:00まで)
会場:三条ものづくり学校 1F エントランス
入場料:無料
阿部萌子
東京都在住。
1984 埼玉県生まれ
2010 日本写真芸術専門学校卒
これまで多数の個展やグループ展を通し国内外で作品を発表。
2015年に初の写真集となる「背中の景色」をうたかた堂より出版。東京を拠点に作家活動を続けている。
〝いつもの好きな場所で写真を撮る〟をテーマに家族写真を中心とした出張写真屋としても活動中。