燕三条地域の製造業者・クリエーター・デザイナーを中心に、県内外で活躍する三条ものづくり学校と関わりのある「ものづくり」のプロフェッショナルたちをご紹介します。

 

 

Q1 普段はどんなお仕事をされていますか？

金属加工を主な生業としています。加工する金属の素材は様々ありますが、ステンレスとチタンの加工が多いです。20機を超える大小さまざまなプレス機、電気の力で溶接するスポット溶接機を使用し、日々換気フードやアウトドアメーカーからの依頼を受けた商品の製造をしています。
一口に換気フードと言っても形は様々です。丸い形に四角い形、場所を取らない平たい形等いろんな形状があります。換気フードの研究・改良は自社で行っています。
アウトドアメーカーからの依頼を受けて製造しているのはチタン製のマグカップです。チタンは難加工材で、自分たちが納得のいく製品を作れるまで長い年月と高額な費用がかかりました。（笑）

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Q2 仕事における“こだわり”はズバリ

「モノづくりを通して社会に貢献すること」ですね。弊社の企業理念にもなっています。ひとつ、お客さんからいただいた印象的なコメントがあります。「有本さんは高すぎず、安すぎずで普通の金額。でも、こういう製品を作りたいというとしっかりと返してくれる。安すぎると加工が雑だったりして怖いけど、有本さんなら安心。自分たちが何もしなくても梱包までして完成品として渡してくれますよね。」と。お客さんと納得のいくまで話し合い、安心して生産を任せてもらえる会社になりたい。そうなれば質の良い商品が社会に循環し、人々の役に立てる。社会に貢献できる、そのように考えています。

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Q3 今、一番力を入れていることは？

自社ブランド「AR-PLOMB（アプロム）」の商品開発ならび営業活動です。弊社は金属加工一筋70年の中で培った技術を活かすため、2023年にAR-PLOMBを創設しました。難事に向き合うときの冷静さを表す単語「aplomb（アプロム）」から着想を得た造語で、職人さんが仕事に向き合う物静かな姿勢・思いも込めた言葉になっています。時代が変わっても価値の変わらない製品を提供したい、そんな哲学を含んだブランドです。
展開している商品はステンレス製の花器と純チタン製のお猪口２種類の計３種類です。これら現在展開している商品を皆さんに知っていただき、さらに新しい商品を開発・販売していくことで、今後会社の中核を担っていけるような事業にしたいと考えています。

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Q4 今はやっていないけれど、興味のあることは何？

水素燃料に関する事業に携わりたいと思っています。脱炭素に向けた持続可能なエネルギーの開発が急がれている昨今、注目されているエネルギーの1つに水素が挙げられています。水素燃料電池で動く車も開発されていますが、近年アメリカでは国家規模で水素燃料に注力していくという旨の報道がある等、続々と関連するニュースが届いています。水素を燃料電池に補給するには、水素ステーションが必要ではないか？水素をどのように貯蔵するのか？これらの種々課題解決に、当社の金属加工技術が活かせるのではないかと考えております。2050年カーボンニュートラル実現、地球温暖化対策の推進に、当社も積極的に貢献していきたいと思っています。

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Q5 これからチャレンジしてみたいと思うことは？

ズバリ有本製作所の海外進出です！
AR-PLOMBの純チタン製のお猪口は、国内はもちろんのこと、海外にいる日本を好きな皆さんにお届けしたいと思っています。近年、海外での日本酒の人気が高まり、日本酒がどんどん海外に輸出されているのはご存じでしょうか。AR-PLOMBのお猪口には日本の春夏秋冬のモチーフが刻まれているのですが、日本の四季を酒の肴にしながら、海外で日本酒を楽しむ。異国の地でも日本、新潟県、三条市、有本製作所への思いを馳せていただける場面を想像すると、こんなに嬉しいことはありません。

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三条ものづくり学校は、工場やクリエイターをはじめ様々なジャンルのものづくりをする人たちを応援しています！

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三条ものづくり学校のWebマガジン「日々是ものづくり」の掲載記事もご覧ください！

2021.4.14 UP
高すぎず安すぎず、確かなものづくりを。信頼を重ねてきた換気口メーカー
株式会社 有本製作所